院内誌まほろば82号

表紙

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「馬見丘陵公園のひまわり」

 

 

 奈良県営馬見丘陵公園 北エリア花見茶屋周辺及び中央エリア花の道。四季折々の花々が楽しめる馬見丘陵公園で、今年初めて「馬見ひまわりウィーク」が開催されました。
 約4万株のひまわりの他、色あざやかな花々が咲き乱れる園内、人気カフェ「プリュスエフ」では、ひまわりウィークに合わせて特別メニューが用意されたそうです。
 来年の夏は、青空の広がる馬見丘陵公園で、夏のひとときを過ごしてみるのもいいかもしれません。

撮影 診療情報室 岡田 真一


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「当院の認知症に対する取り組み」

脳神経外科 部長 仁木 陽一

 認知症は85歳以上であれば、40%の方が罹患していると言われる病気です。超高齢化社会を迎えている日本にとっては、大きな社会問題となっています。認知症対策として厚生労働省はオレンジプランを打ち出し、認知症の早期発見とその対策に力を入れています。
 認知症対策は日本ばかりではなく、G8認知症サミットが開催され、もはや全世界の課題と言えるでしょう。
 さて、認知症はそれほど恐ろしいものでしょうか。認知症の中には治らないと言われているアルツハイマー病ばかりでなく、慢性硬膜下血腫や水頭症など手術で改善できるものもあります。そのため、認知症は早期にしっかりと診断をしなくてはなりません。
 地域医療支援病院である当院では、認知症の早期診断の一助として認知症外来を設けています。認知症を正確に診断することにより、治療可能な認知症を見逃さないことが肝心です。入院患者さんにおいても、認知症ケアチームが早期に介入しています。認知症リスクの高い患者さんが、入院によるストレスで、認知症が発症したり、悪化しないように努めています。
 認知症対策は、行政や病院に任せておくだけではいけません。我々がいつ当事者や介護者になるかもしれません。認知症になったとしても、国民全員が認知症を理解し、認知症患者さんが安心して住むことのできる社会環境を整えることが最も重要と考えます。


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経口血糖降下薬
「SGLT2阻害薬」のお話

薬剤師 藤田 絵美

 「血糖値を下げて痩せる飲み薬があると聞いたのですが・・・」近年これまでと全く異なる作用を持つSGLT2阻害薬が注目を浴びています。SGLT2とは腎臓で糖分を再吸収するタンパク質のことです。本来なら腎臓における糸球体でろ過された糖分は尿と共に排泄されようとするのですが、このSGLT2によって大半が血液中に再吸収されます。よって健常人の尿に糖分は含まれません。しかし、血糖値が高い場合はもともとろ過される糖分が多いため、再吸収しきれずに尿糖として検出されるのです。このSGLT2を阻害して再吸収を抑え、糖分を排泄してしまえば血糖値が下がるのでは・・・という考えのもと作られたお薬がこのお薬。余剰カロリーの糖分を排泄してしまうため、体重減少が起きるという訳です。しかし、糖分を尿中に排泄するため、尿路感染症(特に女性に注意が必要)や多尿、脱水等の副作用があり、このようなリスク面も考慮した上で適切に使用することが大切と考えられます。お薬で体重が減る・・・とは言えもちろん食事、運動療法も重要な治療のですので、併せてしっかり行っていきましょう!


「食品成分表」

管理栄養士 尾田 香

  日本食品標準成分表2015年版(以下『成分表』と表記)が文部科学省より発表されました。成分表とは食品可食部100gあたりの栄養価が載っているものです。今回は15年ぶりに新しく313食品増え、2191食品が収載されています。追加された食品には①刺身・天ぷら等の日本の伝統的な料理、②えごま油等の健康志向に反映した食品、③米粉めん等のアレルギーに配慮した食品、④鶏のから揚げ等の調理後食品、⑤ベーグル・生パスタ等の広く流通するようになり食べる機会が増加した食品があります。栄養指導では患者様が書いてこられた食事記録から栄養計算をしますが、今までの成分表にはアロエやえごま油は無く、「カリウムは多いですか?」と言った質問に答える事が出来ませんでした。今後は新しい成分表を活用していきます。
今回から大きく栄養価が変わった食品に「ひじき」があります。「ひじき」は海で収穫後、鉄鍋で加熱乾燥されて製品となっていましたが、最近はステンレス製の鍋で乾燥される方が多くなっています。ステンレス鍋では鉄鍋に比べ、鉄の含有量が少なること(約9分の1)が分かり、「ひじき ステンレス鍋」・「ひじき 鉄鍋」の2種類表記になっています。同じ事が「切干し大根」でもあり、包丁が鉄よりステンレス製が普及してきたことで鉄の栄養成分にも変化が見られます。
時代ともの食生活も大きく変わり、素材(食品)を買って自宅で調理するより、調理後食品(料理)を買って食事をする方も多くなっています。成分表に占める食品の割合も調理後食品(料理)が増えていくのでしょうか。


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「筋肉の種類とその役割」

リハビリテーション科
理学療法士 杉本 由貴

 

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 みなさんは筋肉には大きく分けて「速筋」と「遅筋」の2種類あることをご存知でしょうか。今回は2つの筋のそれぞれの役割と効率的な筋力トレーニングの方法をお話しします。
 この二つの筋肉は各々役割が異なります。まず、速筋は瞬発的に大きな力を発揮する筋肉で具体的には短距離走などの瞬発的な運動で使われる筋肉です。この筋肉は健常者でも遅筋と比較して加齢に伴い減少しやすいと言われており、減少すると、瞬発的な動作に対応する能力が減少し転倒しやすくなってしまいます。また、速筋は遅筋よりも繊維が太いので速筋を鍛えると筋肉が肥大しやすく、見た目に表れやすいと言われています。一方、遅筋は小さな力を長時間発揮できる筋肉で具体的にはジョギングやサイクリングなどの有酸素運動に使われる筋肉です。有酸素運動は酸素と糖(脂肪)をエネルギー源として行われる運動で、脂肪を燃焼しやすい運動です。つまり、ダイエットには遅筋を鍛えることが大切です。
 ではこの2種類の筋肉はどのように鍛えていけば良いのでしょうか。速筋は、筋力トレーニングでは高負荷で低頻度、つまり自分が持ち上げることができる重さの少し軽い重量で少ない回数を行うと鍛える事ができます。遅筋は筋力トレーニングでは低負荷で高頻度、つまり軽い重量で多くの回数を行うと鍛えることができます。また、ジョギングなどの運動でも鍛えることができます。
 速筋と遅筋の違いについてご理解頂けたでしょうか。違いを理解して目的に合わせてトレーニングすることで効率的に運動することが出来ると思います。ぜひ、試してみて下さい。

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