院内誌まほろば72号


表紙

「天川村 龍泉寺」

奈良県吉野郡天川村洞川

 

 千三百年の昔、大峯山の開祖、役行者によって草創された名刹で、真言宗醍醐派の大本山で、山号は大峯山といいます。  全国修験道の根本道場として必ず訪れる霊場で、境内、竜の口より湧き出る清水をたたえた大峯山中第一の水行場があり、本尊弥勒菩薩、八大龍王、役行者尊 は、全国信者の尊崇を集めています。また、近畿三十六不動尊第三十一番の礼所でもあります。  修験道(大峯信仰)の隆盛と共に登山基地として栄え、洞川地区の温泉街はたくさんの旅館や土産物店、お食事処が軒をつらね、賑わいをみせています。

撮影/診療放射線技師 山本 政男


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 近年、社会の高齢化と生活の欧米化により疾病構造の変化が指摘されています。加齢黄斑変性症もその一つで以前は欧米に多く日本では比較的少ないと言われて おりましたが近年著しく増加し、現在では失明原因の第4位となっています。眼には網膜と呼ばれるカメラのフィルムに相当する部位があります。その中心に黄 斑という構造的に重要な部位が存在します。加齢黄斑変性症は年齢を重ねるとともにその周囲に老廃物が蓄積し、直接あるいは間接的に黄斑部が障害される進行 性の病気です。症状としては一方の眼の中心(両方起こることもあります)が歪んでみえたり暗く見えたりすることがあります。通常、視力低下は徐々に進行 し、治療をしなければ多くの患者さんで視力が0.1以下になります。また網膜下に大きな出血が起こると突然、著しい視力低下が起こることがあります。以前 は有効な治療法に乏しく経過観察となる方も多かったのですが近年では光線力学療法と呼ばれる特殊なレーザー治療や抗VEGF抗体薬と呼ばれる注射薬の登場 により治療の可能な患者様も増えています。
当院でもH23年8月より抗VEGF薬の1つであるルセンティスの硝子体内投与を開始し良好な成績を得ております。
多くの眼科の病気にも共通することですが、両目でみていても病気の初期変化が分かりにくいことがあります。片目を閉じてチェックしていただき歪みや中心の暗さを感じた場合は眼科を受診するようにしてください。


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 エルカルチン錠はカルニチン欠乏症におけるL-カルニチンの補充に使われるお薬です。
 カルニチンというと、ダイエットサプリメントなどで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?カルニチンはアミノ酸の誘導体で、食品から摂取する ことができます。また、私たちの肝臓や腎臓でも作られています。そして、血液中の脂肪を細胞内へ取り込んで、ミトコンドリアでのエネルギー生産を助けてく れる働きがあり、脂肪をエネルギーに変えて心筋や筋肉に供給してくれます。
 では、カルニチンの欠乏はどのような例で起きるでしょうか?カルニチン欠乏症は先天的な代謝異常症(プロピオン酸血症やメチルマロン酸血症など)、中心 静脈栄養や血液透析、ある種の薬剤(バルプロ酸)の長期服用などの医療行為によって起こることがあります。
 このうち、透析患者さんでは、①血液透析によって血液中のカルニチンの70~80%が除去されてしまう、②腎機能の低下により体内でのカルニチンの合成 が低下する、③食事制限によってカルニチンやその原料となるアミノ酸の摂取が減るなどの理由によってカルニチンの欠乏が起こります。
 カルニチンが不足すると、こむら返りや痙攣、筋力低下などの筋肉症状や貧血など様々な症状があらわれます。ですが、羊肉、赤肉、鶏肉、魚、乳製品などの 食品から摂取できるので食事制限等がなければ欠乏することは少ないと思われます。日頃からバランスの良い食事を心がけていきましょうね。


 汗や涙をなめるとしょっぱいのは、体内に塩分が含まれているからです。塩(NaCl)は、ミネラルのひとつであるナトリウム(Na)と塩素(Cl)が結び ついたもので、自然界に広く存在しています。天然の塩には、海からとれる海塩や陸でとれる岩塩があり、人工的に精製されたものもあります。
 私達の体内の塩分濃度はナトリウムの量で決まっており、ナトリウムが不足すると極度の疲労が襲ってきて、次第に意識がもうろうとしてきます。(熱中症 等)これは、細胞が機能しなくなった証拠で、ナトリウムは生命の維持に欠かせない必須ミネラルなのです。そのため、私達は昔から塩を調味料として使ってき ました。古代ローマでは、兵士の給料として塩が支給されていたため、ラテン語の「サラ(塩)」は英語の「サラリー(給料)」の語源になっています。
 しかし、ナトリウムをとり過ぎると細胞の塩分濃度が上がってしまい、それを薄めるために体が水をとりこむため(塩辛いものを食べると喉が渇いた り・・)、結果、血液量が増えて高血圧となります。高血圧症の原因のひとつはナトリウムのとり過ぎにあります。
 私達が生きていくために必要な塩分量は、1日1~2gです。日本高血圧学会では、1日6g未満の塩分量を推奨しています。日本は、食塩を多く使う食文化 であり、梅干1個2g、醤油小さじ1杯1g、みそ汁1杯2gの塩が含まれています。また、冬期は塩を多く含んだ保存食を食べる機会が増える季節です。昆布 やかつお節等の旨味、とうがらしやわさび等の辛味、酢やレモン等の酸味を上手に利用し、塩分のとり過ぎに注意しましょう。


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 今回はoveruse(オーバーユース)についてのお話です。 Overuseとは使いすぎ症候群、または過度使用障害のことです。筋肉や関節の運動を繰り返し行うことにより、筋肉の端の腱という所に摩擦、ストレスが 加わり、外傷性の炎症が生じます。その結果、筋肉・腱・関節の炎症、さらにはその付近の骨が疲労骨折を起こしてしまうこともあります。このことで関節の運 動に障害をきたし日常生活などに影響を及ぼしてしまいます。このoveruseはどのような状況で起こってしまうかというと、例えばやむを得ず杖を使用し て歩行をしなければならない時に杖の使用している方の肩関節に負担がかかりすぎてしまっている時や、自分の身体能力に合っていない動作の方法を行なってい る時、また関節の周囲にある筋がアンバランスである場合です。
 このoveruseを予防するために考えておかなければいけないことは運動や動作の量・強度・頻度・運動方法を適切に設定しておくということです。運動 や動作により、疲労や痛みがでてきていないか、痛みのあるところに熱感がでてきていないかなどを自分自身に注意を向け自己管理しておくことが大切です。少 しでも疲労や痛みなどがでてきたという変化があれば休息する、もしくは中止するといった判断をする必要があります。
 何事も使いすぎに注意し、無理のないようにしましょう。

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