院内誌まほろば62号

表紙

「おふさ観音」

橿原市小房町

 

通称おふさ観音は、正式名を高野山真言宗別格本山観音寺といい、江戸時代に土地の娘「おふさ」さんが、この地で観音様を奉りはじめたのが後にお寺に発展した事に由来。
ご本尊さまは十一面観音様で、元々身体の健康を授けて下さるとされ、近年では、開運厄除け、子授け、ボケ封じなどさまざまなお願い事に参拝する人が増えている。
境内では、イングリッシュローズをはじめとする1800種類のバラ(約2000株)がシーズンになると満開となり、夏には、風鈴の涼しい音色が厄を払うと いう仏教伝来の思想から、「風鈴まつり」が開催され、1000を超える日本各地の風鈴が展示される。

撮影/診療情報室 岡田真一


 脂漏性皮膚炎は、顔、頭など、あぶらの分泌の多い部位にみられる、皮膚科では診察する機会の多い疾患です。近年、原因として、皮膚に常在するマラセチアと いう真菌(力ビ)が関係することがわかってきました。つまり、この真菌が皮脂を分解して作り出す脂肪酸や、この真菌自身が皮膚を刺激して、炎症を起こすと 考えられています。
  症状は、乳児期と思春期以後では異なります。乳児期では、頭部に黄白色の厚いかさぶたのような症状がみられ、額や眉に毛穴に一致する赤いぶつぶつが出 てきます。乳児期を過ぎると治ることが多いですが、時にからだに拡大して、アトピー性皮膚炎との鑑別が難しいこともあります。
成人では、頭部にフケの増加や赤みの出現、眉、鼻周囲に薄いかさぶたを伴った紅斑がみられます。また、胸部、腋窩、陰部などに、黄色のかさぶたを伴う紅斑 がみられることもあります。痒みは伴うことも、伴わないこともあります。
 治療は、抗真菌剤(ニゾラールクリーム、ローション)の外用を用いますが、炎症が強く痒みがみられる時は、ステロイド外用剤を併用します。また、皮膚を 清潔に保つことが大切ですが、過度に洗いすぎるとかえって皮膚を刺激することもあります。また、シャンプーや整髪料などが刺激になっていることもありま す。市販の抗真菌剤の入った脂漏性皮膚炎用のシャンプーで軽快することもあります。
 食事では、脂っぽい食事が多くならないようにして、辛い香辛料、コーヒー、アルコールの摂りすぎも避けたほうがよいとされています。また、ストレスや過 労などにより症状が悪化することがありますので、生活面でも注意が必要です。成人では一時症状が軽快しても、再発を繰り返すことが多い疾患です。


 私達の体の約60%は水分で構成されています。これを「体液」と呼びます。
体液は、細胞膜を介して「細胞内液」と「細胞外液」に大別され、細胞内液に40%、細胞外液に20%の割合で分布しています。更に、「細胞外液」は、毛細 血管壁を介して「組織間液」と「血漿」に分けられます。もし、何らかの原因でこのバランスが崩れた場合には、輸液により体液の異常を是正することもできま す。
 病気で食事ができなかったり、汗を多くかいたときなど、体全体の水分が喪失する水分欠乏型脱水の場合には、細胞内液と外液の両方に水分を補給することが できる輸液を用います。この種の輸液にはブドウ糖を配合してありますが(何も配合していない水を直接用いると溶血が起こるため)、ブドウ糖は代謝されると 水となるので、結果的には細胞内液と外液の両方を含む体全体に水分を補給することができます。
ケガや手術による出血や嘔吐、下痢などで体液が急激になくなるようなNa欠乏型脱水の時は、まず、細胞外液から水分が失われます。この場合には生理食塩液 や乳酸(酢酸)リンゲル液などの輸液が用いられます。この種の輸液は細胞内へは移動せず、細胞外に分布して細胞外液量を増します。そのため「細胞外液補充 液」とも呼ばれ、血管内や組織間に水分・電解質を補給できる輸液です。
 脱水症で体液不足を呈している患者さんには、ただ闇雲に「水分の補給を」と考えるのではなく、体の水分のアンバランスがどこにあるのかを見極め、正しい治療を行うことが重要です。
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 経腸栄養は、経管栄養とも言われチューブを通して胃や腸に栄養剤を注入する方法です。
 経鼻チューブによる投与方法はもっとも簡便でコストもかかりませんが、咽頭あるいは食道に病変がある時は使えません。胃に孔を開けて胃内にチューブを留 置する胃瘻造設術は、ポピュラーな方法ですが、現在は胃内視鏡を用いて経皮的に胃瘻を作成する方法(PEG)が一般的です。
 経腸栄養は、静脈栄養と異なり、腸管在利用するため生理的な栄養経路であり、大きな合併症もな<、その維持管理も比較’的容易であるなどの利点か ら、栄養療法の大きな柱となってい、ます。腸管は、消化吸収や消化管ホルモンの産生、免疫機能の調節、細菌やエンドトキシンに対する防御機能などの重要な 働きを行っています。これらの機能を維持させながら栄養管理を行うためには、経腸栄養を施行します。
 消化管に直接栄養剤を投与することによって1腸管の粘膜構造を維持でき、腸管粘膜の蛋白や窒素含量、蛋白代謝回転も良好となります。
経腸栄養に用いる経腸栄養剤は、開発が大変盛んで、自然食品濃厚流動食、半消化態栄養剤、成分栄養剤とある中で、特殊組成の病態別経腸栄養剤も出で種’類 も豊富です。また、’腸管粘膜細胞のエネルギー源となるグルタミンや免疫反応を改善するW3脂肪酸、腸内細菌に分解されて短鎖脂肪酸(腸管細胞のエネル ギー源)となる食物繊維、微量元素(亜鉛、銅、マンガン)強化栄養剤も使われています。


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 リハビリテーション科では、主に乳腺外科で乳癌と診断された患者さんに多く関わっています。
平成21年1月からは女性外来が完全予約制で開設され、女性外来からの処方である外来リハビリも予約制となりました。患者さんの声としては治療開始時刻が 明確化し、待ち時間が減った、女性同士の空間で話しやすい、セラピストとしては時間配分しやすいとのメリットがありました。
 リハビリ介入時期は入院前の術前評価として外来から関わります。入院中は術後翌日から評価と患者さんに自分の病態、状態の把握、リンパ浮腫の知識を深めてもらい、家事や日常生活動作の注意点、動作要領を指導しています。
 入院期間は平均1週間程度と短期間のため、退院後は女性外来からリハビリへと経過観察を行っており、早期に目分の変化に早く気づくことを促しています。 それでも術後治療や生活スタイルによってリンパ浮腫が起こってしまい、リハビリを受けるために女性外来を訪ねてくる患者さんもおられ、現在では婦人科から のリンパ浮腫治療を希望される患者さんも増えてきています。そのような患者さんにはリンパ浮腫治療として、専任セラピストが、複合的理学療法を施行してい ます。
 今後の課題として、女性外来スタッフをはじめとして、病棟スタッフ、リハビリスタッフの間での情報、知識を統一、共有して患者さんへの介入を円滑にし、 十分な医療、支援を提供できるようにすることが、サービスの質の向上につながると考えています。


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